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セックスレス予防ための新婚夫婦のルール

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「昔、セックスレスがキッカケに3年付き合った彼女と別れてしまったことがあるので、もうセックスレスにはなりたくないんです」

広告代理店に務める角田雅人(仮名/43歳)さんは、ビールをひとくち口に含むと、夫婦でセックスのルールを設ける原因になった過去の恋愛について静かに語った。

身体が離れたら、心も離れる

2年ほど前に付き合っていた10歳年下の彼女は、顔も身体も雅人さん好みだった。年上の雅人さんに素直に甘えてくる彼女が愛らしく、出会ってすぐに盛り上がり付き合い始めた。

しかし付き合って1年経過したある日、とある問題で2人はセックスレスになってしまう。

「僕、男性器が人よりかなり大きくて、今までの会った女性の中でも、30%くらいの人しか挿入できなかったんです。1年くらいは彼女とSEXしてたのですが、ある日『実は痛かったんだよね』と打ち明けられました。聞いてみると、嫌われると思って1年間我慢して僕とSEXをしていたようなんです。
ローションも活用してみたのですが、挿入時に少しだけ楽になるだけで、膣が広がる痛さには耐えられないみたいなんです。
慣れさせるようにグッズも試してみたのですが、最終的には『そこまでしてSEXする意味ある?』と彼女に言われてしまって、もう彼女とSEXしようと思えなくなりました」

この日以降、2人が身体を重ねる日は二度と訪れることがなかった。

「不思議と、身体が離れたらいつのまにか心も離れてしまったんですよね。丁度SEXをしなくなった時期にお互いが忙しくなって、まったく会えなくなってしまい……その間に、向こうに新しい彼氏ができていました」

雅人さんは彼女と別れて以降、セックスレスがトラウマになり、付き合う前に「パートナーとの身体の相性」を確かめるようになった。

サイズを受け入れられる女性でないと、セックスレスになってしまう。しかし、数人の女性と身体の関係を持つことになったが、身体の相性も良く価値観や性格も合う女性は1人もいなかった。

「そもそも挿入できる確率が30%くらいなので、そこから性格や価値観の相性の良さを求めると1%未満になるんじゃないでしょうか?40代ですし、結婚を意識しはじめたので、身体の相性を考えるのは辞めて、とにかくずっと一緒にいれそうな女性を求めるようになりました」

SEXの相性よりも、「話が合うか」を1番に考えはじめた雅人さんは、趣味である車関連の集まりで出会った真美さん(仮名/40歳)と出会い、結婚を前提のもと、交際し、1年後に入籍した。

しかしまた、男性器の大きさが原因でセックスレスになってしまう。

「実は付き合ってから結婚するまで5回ほどしかSEXしなかったんですよ。別れてしまった元彼女同様、『痛い』と言われてしまって……」

雅人さんはまたもや、トラウマだったセックスレスという問題と向き合わざるおえなくなった。

しかしそれは、数ヶ月で改善の方向へ向かう。

妊活をキッカケに、セックスレスの改善へ

「結婚をして3ヶ月目で自然と、「子供欲しいよね」という話題になったんですよ。でも俺たちは結婚してから1回もSEXをしていなかった。彼女は自然妊娠を望んでいたので、どうすればSEXができるようになるのかを二人で色々調べてみよう、考えてみようということになったんです」

休日に家でゆっくりお酒を嗜みながら、そもそもなぜセックスレスになってしまったのか。どうしたら改善の方向へ向かうのかを話し合った。セックスレスになってしまった原因は、「身体の相性」の他に、「2人の時間が合わない」という時間の障壁があった。

「お互い忙しいとなると人間の第三欲求の中でも食欲・睡眠欲の方に優先順位が大きく傾いてしまうんですよ。
性欲がもし湧いたとしても、自慰行為や風俗とかで、パートナーと一緒にしなくても発散できてしまいます。だからこそお互いの時間の確保ってとても大事なんですよ」

それらを解決するために、妊活という目的を定め、コミュニケーションをしっかりとりながら、お互いの時間を調整しようという取り決めを決めた。

その方法は実にシステマチックだ。

SEXを終えた後、「次はこの日にしよう」という約束を取り付け、約束の日は早く帰れるように、仕事の段取りを組む。そして当日は2人で食器洗い、洗濯等を2人で連携して片付けセックスをはじめる。

また、互いの愛情表現のために、日常的に挿入しないスキンシップをとり、2週間に1回は2人で外で待ち合わせをしてデートをする。

しかし、一方的に片方が身体を求めることは一切ない。

決められた日にしかセックスを行わないルールだ。

「性欲をシステマチックに管理することは、不自然もあると思います。でも、SEXする目的を「子作り」においてしまった場合、このようにシステマチックにやらざるをえないんです。その根底には、未だに彼女は痛いのを我慢をしている部分があるからです。
前回同様、色々試してみたのですが男性器の大きさについてはどうしようもなかったので……。しかし、自分のしたいという気持ちも無視できない。だから「SEX日」だけ受け入れてもらって、その日以外は我慢します。SEXする日も前戯が大切なので1時間くらい前戯時間を設けてできるだけ慣れさせて挿入するようにしています」

身体の相性は合わないけど、一緒にいたい

2人の身体の相性は、合わないのかもしれない。

しかしそれでも、一緒にいたいと思う気持ちが大きい。

「そもそも、男性の性欲が高まる時期と、女性の性欲が高まる周期が合う時ってほとんどないと思うんです。
だからこそ片方がどうしてもしたいと思った時は、ソロコンテンツで補って自分で性欲を調整していくことも大事だと思います」

決められた日以外に雅人さんがSEXしたくなった場合は、自慰行為で処理するか、風俗店に行く。
夫婦のルールの1つとして、「プロとのSEXは容認し、素人とのSEXは情が移るという理由でNG」ということにしている。

「お互い年齢がいっているから、ある程度のことは理解できるのかもしれません。20代の時は『痛いんだからSEXしなくていいじゃん』となると思うんですよね。でも、俺の気持ちも考えて欲しいと思ってしまう。そこが今まですれ違いになっていたのかもしれません」

今の状態は、真美さんと性生活についてどうしていきたいのかを話し合いお互いの意向を汲んだ1つの解決策なのだ。

「SEXは、パートナーに強いるものではないと思っています。
オトナだからこそ、相手の気持ちや状況に合わせることを心がけるべきではないでしょうか。そうすることによってお互いが理解しあって、ちょっとでもレスというものがなくなっていくのではないかと思っています」

日本性科学会が定めたセックスレスの定義では、「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」だ。

SEX自体の頻度は少ないが、ちゃんと話し合えてスキンシップもある。
雅人さん夫婦は、きっとこの先もセックスレスで悩むような状態になったら互いの気持ちを尊重しながら歩み寄っていくのだろう。

「今は妊活という目的のためにSEXをしているので、今後もし子供が生まれたら挿入があるSEXは2人の間になくなるかもしれない。でもその時になったらまた2人で話し合い、柔軟な対応を心がけようと思っています。本当はすべての相性が良い人と出会うのが最良なのかもしれませんが、それは奇跡的な確率だと思うので、一緒に生きていくと選んだ人で努力すべきだと私は思います」

身体の相性も良くて、心の相性も良い人なんてそもそも少ない。

その中で、一緒に生きていきたいパートナーとどのように互いの「性」を認め合うかが重要なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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