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妻だけED夫と妊活し、出産。そして離婚

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友人が主催したホームパーティーで出会った夏子さん(仮名/33歳)と純平さん(仮名/53歳)は、帰り道に互いの連絡先を交換し、交際に発展。4年の月日を一緒に過ごし、周りに祝福されながら結婚した。

しかし、「セックス」をキッカケに2人の結婚生活は5年間で終止符を打つことになる。

今回は付き合いはじめから、結婚、離婚に至るまでの話を夏子さんに聞いた。

付き合い始めて数ヶ月でセックスが減った

「付き合い始めて3ヶ月ほどしたら、セックスがぱったりなくなったんです。まったくそんな雰囲気も素振りもなくなりました。多分、自分のものになったと思ったら、そういう行為に対しての欲がなくなったのではないでしょうか。家族とか、親戚みたいな感じになっちゃって」

そう話したあと、「なんか自分で言ってて、悲しくなりますね」と小声で呟いた彼女の言葉には、過去の様々な苦悩を連想させた。

「セックスレスになってしまったキッカケはあるんですか?」と尋ねると、夏子さんはこう答えた。

「最初にした時に、すごく痛かったんです。黙っていたのですが3回目に痛いという事を正直に伝えてしまいました。それを彼的にはダメ出しだと捉えてしまって、それで自信を喪失させてしまったのかもしれません。もともと私は濡れにくい体質だったし、緊張してて余計に痛かったんです。今までの彼とはそんなに痛いということはなかったんですが、若干彼も乱暴な感じだったから、それも影響してるのかもしれません」

以前は週1の頻度でセックスをしていたにもかかわらず、そのことがキッカケで1年に1回という頻度に激減した。
お互い家も徒歩圏内。宿泊も日常的におこなっていたのだのにも関わらず。

「付き合っている期間も、結婚してからもですが、何回かセックスレスが理由で別れようという話はしました。けど最終的には、そんなことが原因で別れるのはどうかなと思ったんです。当時まだ私も20代後半だったので、本当に身体の相性の良い悪いがあるのかもわかりませんでした」

セックスレスという問題を抱えながらも、2人は付き合って4年のタイミングで結婚することになった。

結婚後、「そんなこと」だった溝がさらに深くなっていくことを知らずに。

セックスレスなのに、妊活

入籍後も変わらずに年1ペースのセックスだったが、純平さんの年齢も40代だったことから、早めに2人で妊活をすることに決めた。

「私の体質を調べたところ、排卵がしっかりできていない状態でした。なので、ほぼ毎日病院に通い、注射を打ち、飲み薬も使い、排卵ができるように治療を続けました。フルタイムで仕事もしながらだったので、かなりキツかったのですが、子供が欲しいという気持ちが大きかったんです。ありがたいことに数ヶ月経ち排卵できるようになったんですが……」

夏子さんは目を伏せながらこう続けた。

「私が排卵できるようになってからも、8ヶ月の間完全にレスでした。
排卵日付近になると『この日だよ』というのは伝えていたのですが、『そんなこと言われると余計にできなくなるから』と言われてしまって、せっかく治療してるのに、全然セックスしようと働きかけてくれませんでした」

まったく協力的じゃない旦那に嫌気が指し、夏子さんは妊娠のタイミングを伝えることを辞めた。自分からタイミングを合わせにいくという方法に切り替えたのだった。

「唯一、年に1度だけセックスする日があったんですよ。その日は年末とか、ゴールデンウィークとかの旅行中でした。仕事もなく心に余裕のある日。なので、医学の力を借りて旅行日にタイミングを合わせるしかないと思いました」

夏子さんは夫との旅行に、排卵日のスケジュールを合わせにいった。旅行日が確定したら、産婦人科に行き、注射や薬を使い、排卵日をずらす。もちろん旦那には秘密で。

「そんなこと聞いたら、またセックスする気がなくなるわ」という彼の声はもう聞きたくない。

「3年間も付き合っていると、沖縄とか韓国じゃ駄目なんですよ。遠くに行けば行くほどそういう気持ちになるというのは分かっていて、遠くの海外を選んでました。妊活中は、3ヶ月に1回ペースで旅行に誘っていました」

そして夏子さんの努力が実り、4回目の旅行で妊娠することができた。

「妊娠検査薬を毎回何度も狂ったようにたくさん見ていたので、ついに幻影が見えたかなと思ったんです。『ねえここに線見える?私だけかな…?』と聞いたら彼が『見えるよ』と言ってくれて、やっと暗闇から光が見えた瞬間でした。」

病院での検査は陽性。

その瞬間、夏子さんの肩の力がふと取れた。

「セックスレスということ自体で、女性として見られていないんじゃないかとか自尊心の崩壊がすごかったんです。妊娠しないという焦りよりも、なんでこの人はしてくれないんだろうという悲しさの方が辛くて……
でも、妊娠したら、とりあえずセックスしなくていいじゃないですか。妊娠が発覚して、セックスから開放されたことにほっとしました」

セックスを拒否してた夫が他の女性とセックスしていた

しかし夏子さんが安心していられたのはたった一瞬だけだった。

「出産後に旦那の不倫が発覚したんです。怪しいなと思ってLINEを調べてみたら、どこかで知り合ったモデルや仕事先の女性と定期的にセックスしていたようでした」

拒否されて悩んでいたセックスを、他の女性とは楽しんでしている。
信じていた夫の不貞行為に、夏子さんの自尊心はまたもや崩れていった。

「結局セックスレスもそうですが、向こうが私を人として尊重してくれなかったんです。『なんでしてくれないの?』と何度も聞きましたが『仕事で疲れている』『誘われるとしたくなくなる』という話ばかり。
彼の態度や横柄な物言いや暴力的なことも多々あって、自分のためというより、子供のためによくないと思って、離婚を決断しました」

結婚前は「そんなこと」と思っていた”セックス”によって、婚姻期間中も振り回され、挙句の果てには離婚のキッカケにもなった。

辛かったセックスレスの経験を夏子さんはこう振り返った。

「女性側が拒否するレスと男性側が拒否するレスって全然違うと思うんです。
女性に理由がある場合は、痛いとか産後忙しいとか物理的な理由があることが多くて、反対に男性側が拒否する場合ってメンタル的なものが多いと思っています。
だからそこを調整していくことが、とても難しいなと感じました。異性として見れない。機能的にも心理的にも難しい場合どうすれば良いのでしょうかね」

セックスレスで辛い経験をした夏子さん自身も、その問題の解決策はまだ浮かんでいないという。

「でも、まず言えることは、よくネットメディアにもあがるような、セクシーな下着とかお香とかロウソクとかは違うと思っています。そんな小手先のことじゃない。セックスレスになっちゃったら、もう小手先テクニックは無理なんですよ。だからこそ、ならないように気をつけることが重要なのかもしれません。」

そう話す夏子さんに、「では、セックスレス予防のためにどんな事をしたら良いと思いますか?」と聞いた。

「友人夫婦が『はじめましてごっこ』をしているんですよ。もう自分に対して性的な欲求が湧かないから、お互い別の名前で呼んで、別の人としてると思ってセックスをしているようです。
でも、その方法も『本当は少し悲しい』と彼女は話していました。2人で意識することはとても大事ですが、2人が共に満足している状態というのは難しいのかもしれませんね……」

そう話し、少し考えたのちに、

「でも少なくとも前回の経験から、セックスに対する不満があってもストレートには言わないようにしようと思いました。デリケートな問題なので、相手を傷つけないように伝える意識は大切だと思います」

と答えた。

ーー「自分の伝え方が悪かった。」

夏子さんは自分のことを振り返るが、本当にそうなのだろうか。
もっと純平さんが、相手の不満と要望に寄り添い、2人の幸せについてしっかり話し合えてたら、2人の結末は今とは少し変わっていたのかもしれない。

どうしても「家族」として見てしまうのなら、すこし離れて暮らしてみたり、一定期間合わない時間を作る等、色んな方法があったはず。

「相手の気持ちに寄り添う」ことは、距離が近くなるほどに難しいことなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

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